広告

話題

IDCFクラウドがランサムウェアで障害、495者に影響しデータ復元困難な見通し

デイリートピックス編集部公開: 2026/10/09約3分で読めます2 views

本記事の動画解説はこちら

広告

IDCフロンティアが提供する「IDCFクラウド」で、2026年10月7日午前3時40分ごろに大規模なシステム障害が発生した。IDCフロンティアは第三者によるランサムウェア攻撃を受けたと公表し、同社の第3報時点で障害は継続している。攻撃の影響により、対象の基盤上で仮想サーバーが停止し、再起動できない状態に陥った。

影響範囲はIDCFクラウドを契約・利用する495の企業や自治体である。IDCフロンティアは対象ゾーンに保管された顧客データについて、取り出しや復元が困難な見通しであると説明した。同社は被害を受けた顧客に対し、別環境を準備してシステムを再構築し、顧客自身が保持するバックアップから復元を進めるよう案内している。

東日本リージョン1の4ゾーンで発生した障害と影響範囲

IDCフロンティアの発表によると、仮想サーバーが停止したのは東日本リージョン1に属するtesla、henry、pascal、jouleの4ゾーンである。影響を受ける495の企業や自治体という公表数値は障害の影響を受けた利用者の数であり、495者すべてのデータ消失が確定したことを示すものではない。失われたデータ量や、実際に復元不能と判断された利用者数についてIDCフロンティアは明らかにしていない。なお、IDCFクラウド Type S(旧ホワイトクラウド ASPIRE)とIDCFプライベートクラウドは本件の対象外となっている。

データ復元の見通しとIDCフロンティアの対応

IDCフロンティアは、対象4ゾーンに保管されている顧客データについて、取り出しや復元が困難な見通しであると発表した。IDCフロンティアの現時点の見解では、データの復元は顧客自身が保持するバックアップからのみ可能という見解を示した。同社は被害状況やセキュリティの観点から、顧客に対して別環境を準備したうえでシステムを再構築し、各自のバックアップから復元を行うよう案内している。この説明は復元が極めて厳しい見通しを示したものであり、すべてのデータが消失したと確定発表したわけではない。

広告

他ゾーンの状況と侵入経路の調査

東日本リージョン1のradianおよびnewton、さらに東日本リージョン2・3や西日本リージョン1では、IDCフロンティアは発表時点で不正アクセスを確認していないと発表した。ただし、IDCフロンティアは無影響や安全性が確定したわけではないとして、これらの環境の利用者に対しても自身でバックアップを取得するよう案内している。二次被害やデータ漏えいを防ぐため、同社は東日本リージョン1をネットワークから遮断し、管理コンソールを停止した。この停止措置に伴い、顧客からの要望に応じて仮想サーバーの起動や停止作業を代行している。攻撃の侵入経路や詳細な影響範囲は依然として調査中であり、IDCフロンティアは外部のセキュリティ専門企業と連携してネットワーク、サーバー、ストレージの解析を進めている。

Movable Typeクラウド版における代替環境への移行

IDCFクラウドの障害を受け、シックス・アパートが提供する「Movable Type クラウド版」でも東日本第1リージョンを利用するサーバー31台で管理画面や公開ウェブサイトにアクセスできない障害が発生した。シックス・アパートは、IDCFクラウドとは異なるIaaS基盤のGoogle Cloud上に7世代の日次バックアップを保管していた。同社は10月7日午前1時時点のバックアップデータを用い、さくらのクラウド環境への移行と復旧を進めた。シックス・アパートは10月9日の第3報で、全31台のさくらのクラウド環境への移行を10月8日21時までに完了し、対象顧客への案内も終えたと公表した。ただし、この発表は代替環境への移行作業完了を示すものであり、ウェブサイトなどのサービス再開完了までは明記していない。

出典・参考リンク

広告

あわせて読みたい