CopilotKitは2026年10月1日、OpenDotsを「OpenAI Dotsのオープンソース代替」として発表し、GitHubで公開した。ただし、これは開発元による位置付けであり、両者の機能が同等だと検証されたわけではない。公開リポジトリのREADMEは、OpenDotsを初期開発段階のテンプレートであり、単一所有者が利用するための出発点と説明している。
OpenAI Dotsの機能と提供条件
比較対象となるOpenAI Dotsは、GPT-6 Astraを搭載したエージェントだ。各Dotに専用のクラウドコンピュータとブラウザーが割り当てられ、接続したアプリを使って、ユーザーが離れている間も目標に向けて作業する。ユーザーはChatGPT、Slack、TeamsからDotとやり取りできる。OpenAIは4,000以上のアプリに接続できると説明しているが、この数はプラグイン経由の接続先を指し、すべての利用者が全アプリを使えるという意味ではない。
OpenAI Dotsの提供条件もプランや地域によって異なる。ChatGPT Proには欧州経済領域、スイス、英国を除く対象市場で段階的に提供され、Business Premiumでは対応地域で利用できる。Enterprise、Edu、Healthcareでは、管理者が有効化した場合にベータ版を利用できる。ProとBusiness Premiumには最初のDotが含まれるが、段階提供のため、対象プランの利用者でも使い始められる時期は異なる。
OpenDotsが公開したテンプレートの内容
CopilotKitはOpenDotsについて、専門的な役割を持つDotや個別のコンピュータ、情報を扱うSpacesとPages、リアルタイム通話、Slackのスレッド、保存前の承認、定期タスク、Automatic Learningを紹介している。一方、GitHubのREADMEが示すのは、利用者がモデルや接続サービスを設定して動かすテンプレートだ。構成にはReact SDKとruntime、AG-UI、TanStack AI、CopilotKit IntelligenceとThreads、Slack用Channels SDK、コンピュータ実行用OpenBotなどが含まれる。ローカルでの起動にはNode.js 24とnpmを使う。
現在の制約と検証状況
現時点の制約は具体的だ。READMEによると、共有編集、招待、添付ファイル、インタラクティブな埋め込みには対応していない。複数のDotによるグループ会話や自動委任は、今後の拡張項目とされている。Schedulesも、目標の進捗やイベントを条件に動作する完全な仕組みではない。
検証範囲にも注意が必要だ。READMEは、自動テストにサービスの代替データを利用していると説明する。ローカルで確認された機能はあるものの、Slackや音声からコンピュータ上の処理への委譲には、接続サービスを使った検証が別途必要としている。公開資料には、コード全体の独立監査やOpenAI Dotsとの比較試験の結果は記載されていない。
導入前に確認したいこと
OpenDotsの公開リポジトリにはMITライセンスが適用される。ただし、利用するモデルや外部サービス、計算環境の費用と利用条件は別に確認する必要がある。OpenDotsは自分で構成を設定できる初期テンプレートとして公開されており、完成済みのホストサービスやOpenAI Dotsと機能同等の製品として扱うことはできない。