サイバーエージェントは2026年9月15日、「AI利用実態調査」の第1回結果として「学齢別に見る生成AIの使い方」を発表した。同社が継続的に実施するこの調査は、生成AIが実際にどのように使われているかを年代ごとに可視化し、企業のAI導入や人材育成の判断材料にしてもらう狙いがある。第1弾では、学生から社会人まで幅広い年代を対象に、利用目的や頻度、課題感などを聞いている。
調査設計の背景とねらい
generative AIの普及が進む一方で、企業現場では「誰が、どの業務で、どの程度使っているのか」が見えにくい状況が続いてきた。発表資料によると、同調査は四半期ごとの実施を予定しており、時系列での変化も追える設計になっている。第1回は2026年8月にインターネット調査で実施し、10代から60代までの男女を対象とした。サンプル数は公表資料に記載されており、約1,200人規模で実施された。
発表資料では「導入を検討する企業にとって、自社の社員構成に近い層の実態を知ることは、研修設計やツール選定の第一歩になる」と説明している。調査結果は同社のオウンドメディアやプレスリリースで順次公開され、データセットの一部は研究利用向けに提供される予定としている。
学齢別で浮き彫りになった利用の差
発表資料では、年代ごとの利用目的に大きな差があることが示されている。10代・20代では「学習・勉強の補助」「プログラミング支援」「アイデア出し」が上位を占め、日常的な学習ツールとして定着しつつある様子がうかがえる。一方、30代以上では「業務効率化」「文書作成・要約」「情報収集・整理」といった実務寄りの目的が中心になる。
利用頻度についても、若年層ほど「ほぼ毎日」または「週に数回」の割合が高く、50代・60代では「使ったことがあるが継続していない」「試したが業務に組み込めていない」という回答が目立つ。同社はこの差について「若年層は試行錯誤のコストが低く、失敗を恐れずに触れる環境にあるのに対し、ミドル層以上は業務フローへの組み込みハードルや、社内規定・セキュリティ懸念がブレーキになっている」と分析する。