ソニーは2026年9月17日、完全ワイヤレスイヤホンの新フラッグシップ「WF-1000XM6」を国内発表した。発売は10月10日で、ソニーストア価格は税込44,000円(市場想定価格はこれを下回る見込み)。前モデル「WF-1000XM5」から約1年半での世代交代となる。
ノイズキャンセリングと音質の「二刀流」をさらに深化
最大の変更点は、新開発の「HDノイズキャンセリングプロセッサーQN2i」と「ダイナミックドライバーX」の組み合わせだ。QN2iは前世代のQN1から演算能力を約2倍に高め、外部音の取り込み精度とノイズ抑制の両立を図った。ダイナミックドライバーXは振動板に新素材「LCP(液晶ポリマー)」を採用し、高域の伸びと低域の量感を従来比でそれぞれ約15%、約20%向上させたという。
ソニーの発表資料によると、騒音環境下での通話品質も強化された。骨伝導センサーとAIを用いた「プレミアムマイクモード」により、風切り音や周囲の会話声を抑制しつつ、話者の声をクリアに抽出する。風速6m/s環境下での風切り音低減性能が前世代比で約3割向上し、通話品質の改善に寄与しているとしている。
マルチポイント3台同時接続、ついに実装
ユーザーからの要望が特に強かった「マルチポイント3台同時接続」がついに搭載された。スマートフォン、タブレット、PCの3台を常時接続したまま、着信や再生操作で自動切り替えが可能になる。従来の2台接続から拡張され、ビジネスシーンでの「通話中にPCで音楽を止める」「タブレットで動画を見ながらスマホの着信に出る」といった使い方がシームレスになる。
接続安定性も見直され、Bluetooth 5.4準拠に加え、独自の「アンテナダイバーシティ制御」で電波干渉の多いオフィスや電車内でも途切れにくい設計とした。LDAC、LC3、AAC、SBCに対応し、LDACでは96kHz/24bitのハイレゾ相当伝送にも対応する。
バッテリーと装着感、実用面の底上げ
バッテリー持続時間はノイズキャンセリングオンで最大12時間(ケース込みで36時間)、オフで最大15時間(ケース込み48時間)と、前世代(NCオン:最大8時間/ケース込み24時間)から大幅に延び、それぞれ約50%の向上となった。急速充電は5分で約60分再生に対応。ケースはUSB-C充電に加え、Qiワイヤレス充電にも対応する。


