法人向けにMeta広告やGoogle広告、Apple Search Ads、TikTok広告の運用を手がけるアドイノベーションが、開発ツールとして知られるClaude Codeを広告業務へ転用する取り組みを発信している。テーマは異常値検知や勝ちクリエイティブの分析、提案書のたたき台作成など、運用現場の定型業務だ。エンジニア向けツールを運用責任者やマネージャーの視点で読み替えている点が特徴である。
同社の発信によると、出発点は媒体が増えるほど膨らむ数値集計作業にある。Google広告やMeta、TikTok広告、ASAなどの管理画面を行き来し、レポートをダウンロードして整形し、1枚のシートに集約する流れが現場の負荷になっていた。コードを毎日書く人ではなく、自社の運用フローを変えたい責任者に向けて考え方を整理している。
複数媒体の集計作業が自動化の起点に
広告運用では扱う媒体が増えるほど、数値集計の手数が増える。フォーマットが異なるレポートをそろえ、コピーと貼り付けで1枚のシートにまとめる作業は、ミスが起きやすく時間を奪う。同社の記事では、この集計作業を自動化の起点として位置づけている。
Claude Codeの活用では、各媒体のAPIの実情を踏まえた整理が示されている。どこまでをコードで置き換え、どこを人が見るかという線引きを考える内容だ。運用フロー全体の判断材料として、技術的な仕組みから実装パターンまでを解説している。
異常値検知で翌日対応からの脱却を狙う
広告運用の現場では、CPAの急騰や特定キャンペーンのCTR急落に気づくのが翌日になることがあると、同社の記事では紹介されている。数字を見た翌日に気づくタイムラグが、予算のむだ遣いや機会損失につながる。開発ツールに着目した背景には、この遅れを縮めたいという現場の課題がある。
同社の発信によると、Claude Codeを使った異常値検知の検証が重ねられている。技術的な仕組みや実装パターンに加えて、限界まで整理している点が実務的だ。完全自動化をうたうのではなく、検知できる範囲と人が判断すべき範囲を分けて示している。