アイフォーカスはAI音声データ解析機能を備えたLTE通信スマートウォッチ「カスハラ対策Watch」を2026年10月1日から提供開始する。同社の発表によると、通話や接客の現場で腕時計型の端末が音声を記録し、通信回線を通じて管理側に伝える仕組みだ。スマートフォンと組み合わせない単体運用を前提にしている点が特徴になる。
背景には、2026年10月1日に施行される改正労働施策総合推進法がある。@ITの報道では、企業にカスタマーハラスメントへの対策が求められることが施行の要点として紹介されている。接客や訪問、電話対応など顧客と直接向き合う職場では、証拠の確保と早期対応が課題になっていた。
義務化のタイミングで登場した現場端末
カスハラ対策Watchは、対策義務化の開始日に合わせて現場投入される業務用ウェアラブルだ。アイフォーカスの発表によると、提供開始日は2026年10月1日で、法人利用を想定したLTE通信スマートウォッチとして位置付けられている。時計型にすることで両手をふさがず、接客動作を妨げにくい形状を選んでいる。
従来の対策では、防犯カメラやICレコーダーを別々に用意する職場が多かった。@ITの報道では、AI音声データ解析機能を備える点が新しい端末の核として伝えられている。録音機器の持ち運びやデータ回収の手間を減らし、身に着けるだけで記録と通知が回る運用を目指している。
小売りや飲食、交通、自治体窓口など不特定多数と接する現場では、トラブルが起きてから状況を再現する難しさが指摘されてきた。腕時計型の業務端末は制服になじみやすく、来訪者に過度な威圧感を与えにくい。日常業務の中に無理なく組み込めることが導入の前提になっている。
スマホなしで使えるLTE内蔵の意味
最大の特徴はLTE通信を内蔵し、単体でネットワークにつながることだ。アイフォーカスの発表によると、スマートフォンとのペアリングを必須とせず、時計本体が通信と位置情報の送信を担う。店舗の外や訪問先、移動中の車内などWi-Fiがない場所でも記録データを送れる。
バッテリー運用は一般的なスマートウォッチと同様に、勤務前の充電を前提にしている。発表によると、連続待受と通話記録の時間を業務シフトに合わせ、充電クレードルでまとめて管理する方式だ。複数台をローテーションさせることで、交代制の職場でも切れ目なく使える。
操作系は物理ボタンとタッチ画面の併用で、緊急時の発報を前面に出している。@ITの報道では、音声データの解析結果を管理画面で確認できる構成として紹介されている。現場の従業員は複雑な設定を触らず、押す・話すといった最小限の動作で記録を開始できる。

