「未来をつくるテクノロジー展 日経クロステックNEXT 東京 2026」のリアル開催が9月30日に終了した。会場は東京国際フォーラム ホールEで、会期は9月29日と30日の2日間だった。主催の日経BPは9月30日、セミナーのアーカイブ配信を10月14日から11月10日まで実施すると発表した。
同展は日経クロステックの専門記者110人の取材知見を基にした展示とセミナーで構成された。AIエージェントやフィジカルAI、量子コンピューター、光電融合、サイバー対策などが横断的に取り上げられた。展示エリアとセミナーを組み合わせた短期間の集中開催だった。
歴代iPhoneの分解展示で20年の進化をたどる
会場では初代iPhoneからの技術進化をたどる企画として、歴代iPhoneの分解展示が行われた。分解した部品を一堂に並べ、約20年にわたるハードウェアの変遷を目で追える構成だった。日経BPの案内では8月5日に公開された特別企画として紹介されている。
スマートフォンに関心がある来場者にとって、基板やバッテリー、カメラ周りの変化は具体的な見どころになった。製品の世代ごとに筐体構造や部品点数、集積度が変わっていく様子は、スペック表だけでは伝わりにくい部分だ。実物を分解した状態で比較できる展示は、ガジェット史への理解を深める内容だった。
この展示は単なる懐古企画ではなく、モバイル技術の土台を振り返る意味合いも持つ。通信方式やプロセッサ、センサー、電源設計の進化は、現在のスマートフォンやタブレット、ウェアラブルにつながっている。20年分の変化をまとめて見ることで、最新モデルの位置づけも把握しやすくなった。
ロボットハンドが示す人型ロボットの現在地
もう一つの特別企画は、人型ロボットの進化を支えるロボットハンドの展示だった。ミネベアミツミの協力による展示で、滑らかな動きを間近で見られる内容として案内された。日経BPは9月10日に公開情報として掲載している。
ロボットの手はつかむ、支える、運ぶといった動作の中核を担う部位だ。指先の関節構造や駆動方式、制御の滑らかさは、作業の正確さに直結する。会場では動作の実演を通じて、部品技術と制御技術の組み合わせが紹介された。
人型ロボットは全身の協調動作が注目されがちだが、手の性能が実用性を左右する場面は多い。工場や物流、建設現場での活用を考えると、把持の安定性は重要な要素だ。今回の展示はフィジカルAIを支える要素技術として、ハンドの役割に光を当てた形だ。