MATECHが、半固体電池を採用した「PowerCube 20000 45W(半固体電池モデル)」を国内で発売した。容量は20,000mAh、重さは約316g。スマートフォンだけでなく、タブレットやノートPCへの給電も想定したモバイルバッテリーだ。

特徴は、大容量を小さな筐体に収めながら、USB-C単独使用時に最大45Wの出力に対応したこと。ただし、複数の機器を同時に充電する場合は合計最大20Wとなり、使い方によって給電能力が変わる。

半固体電池は安全性をどう変えるか

MATECHの発表によると、内蔵する「SemiCore」はゲル状の電解質を使う半固体電池だ。同社は、液体の電解液を使う従来型の電池に比べ、異常時の熱の広がりを抑え、熱暴走や発火のリスクを低減する設計だと説明する。

採用する電池セルは、釘刺し、圧壊、加熱、外部短絡、過充電についてMATECH独自の安全試験を通過したもの。同社が示しているのは事故リスクの低減であり、発火しないという保証ではない。

45W出力と3台同時充電には条件がある

USB-C端子を2基、USB-A端子を1基備える。USB-Cは単独使用時に最大45Wで出力し、一定温度を超えると保護機能によって30Wに制御される。USB-Aの最大出力は22.5W。3台同時充電にも対応するが、複数端子を使うと出力の合計は最大20Wだ。ケータイ Watchも、この出力条件を製品の主要仕様として伝えている。

本体には残量を数字で示すディスプレイを搭載する。電池容量の表記は20,000mAhで、エネルギー量は77Wh。MATECHはスマートフォンに加え、iPadやMacBook Airへの充電にも対応すると説明している。

大容量モデルとしての携帯性

本体サイズは約87.4×64.5×31.8mm。MATECHは電池セルと基板の配置を見直し、20,000mAh以上のモバイルバッテリーでは世界最小クラスだと自社調査に基づいて説明する。約316gという重量は持ち歩く機器として判断材料になる一方、最大45Wは単独使用時の値だ。小型の筐体に、大容量と複数端子をまとめた製品の仕様が明確になった。