Windows 11 バージョン 26H2の提供が2026年9月30日頃に始まり、起動直後のメモリ使用量が約2GB減ったとする報告がWindows LatestやReddit利用者から上がっている。Microsoftは2026年3月に、リソース使用量の削減やベースラインのメモリ効率化を方針として掲げた。一方、Microsoftは26H2固有のRAM削減量や対象機種を公式には公表していない。
ユーザーや媒体によるメモリ使用量の減少報告
インターネット上では、Windows 11 26H2への更新後に起動直後のメモリ使用量が減ったという個別事例が複数報告されている。技術系媒体「Windows Latest」の筆者は、3年物の16GBメモリ搭載ノートPCで、26H2導入後の再起動直後に使用可能15.7GB中7.0GBを使ったと記録した。同じ筆者は、更新前はアプリを開く前から10GBを超えることが多かったと振り返っている。また、Redditの投稿者は、48GBメモリ搭載機で起動時の使用量が更新前の約6.9GBから更新後の約4.8GB〜5GBに減ったと報告した。
報告間における環境の違いと変化がなかった事例
メモリ使用量の変化については、機種や起動しているアプリなどの条件によって異なる結果が示されている。Xや各メディアの報道では1GBから3GB程度の減少が伝えられている一方で、メモリ容量が8GBのPCでは更新後も変化がなく、使用率が96%であったという事例も紹介されている。Windows 11の26H2は、24H2および25H2と共通のサービス基盤を使用する有効化パッケージであり、多くの改善は月例更新を通じてすでに配信されている側面がある。そのため、報告されている変化が一律の固有コードの効果によるものと断定することはできない。
メモリ数値の解釈とLow Latency Profileの仕組み
表示される空きメモリや使用メモリの数値については、キャッシュが含まれるため、使用中メモリの減少だけで直ちに性能向上を証明することはできないと指摘されている。また、26H2に関連して話題となっているLow Latency Profileは、スタートメニューや検索、通知センター、アプリを開く際にCPUの周波数を1秒から3秒間引き上げて処理を迅速に終わらせる「race to sleep」と呼ばれる仕組みである。この機能は6月にシェル要素へ、8月にアプリ起動へ拡大され、Windows LatestなどのテストではEdgeやOutlookの起動が約40%高速化されたとする結果が示されているものの、Low Latency Profileが直接のRAM使用量減少の原因であるという因果関係はどの資料も示していない。
