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サムスンが十数年ぶりにオーバーイヤー参入、「Galaxy H1」開発とイヤホン医療機器化の二極戦略
デイリートピックス編集部公開: 2026/09/18約3分で読めます1 views
サムスンがオーバーイヤー型ワイヤレスヘッドホン市場へ十数年ぶりに帰ってくる。Galaxy Wearableアプリのコード解析(海外メディア報道)から、コードネーム「Galaxy H1」として開発が進められていることが判明した。同時に、同社の完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds3 Pro」が米FDAから補聴器機能としてのクリアランスを取得したことも明らかになり、サムスンの耳装着デバイス戦略がプレミアム化と医療機器化という正反対の方向へ同時に動き出した様子が浮かび上がっている。
Galaxy H1、アプリ解析から姿を現す
Galaxy H1の存在は、Galaxy Wearableアプリの最新版に含まれるコードから確認されたと海外メディアが報じている。解析によると、Bluetooth 6.0への対応が明記されているほか、サムスン独自の高音質コーデック「SSC UHQ」やアクティブノイズキャンセリング(ANC)、AIアシスタントの統合なども実装が見込まれているという。サムスンが自社ブランドでオーバーイヤー型ヘッドホンを投入するのは、2010年代半ば(2014〜15年)の「Level Over」以来となり、実に十数年ぶりの本格参入となる。
空白の十数年、市場はソニーとアップルが二分
サムスンがオーバーイヤー市場から姿を消していた間、業界はソニーのWH-1000XMシリーズとアップルのAirPods Maxが二強体制を築いた。WH-1000XM5はノイズキャンセリングと音質のバランスで定評があり、後継モデルへの期待も高まっている。AirPods Maxは高価ながらアップルエコシステムとの親和性で根強い人気を誇る。この隙間にサムスンが割って入るには、単なるスペック競争では不十分だ。Galaxyエコシステムとの連携、そしてAI機能の実用性で差別化を図る構えが読み取れる。
「Galaxy Buds3 Pro」が医療機器に、FDA認証の衝撃
ヘッドホン開発と並行して進んでいたのが、特定機種の医療機器化だ。米FDAが「Galaxy Buds3 Pro」を補聴器としてのクリアランスを与えたことで、同機種は軽度から中等度の難聴者向け補聴器として米国で販売可能になった。これは消費者向けオーディオ製品が医療機器認証を取得した稀有な事例であり、サムスンが「聞こえの補助」を一般的なイヤホン機能として組み込む道筋をつけたことを意味する。高額で専門的な補聴器市場に、身近なウェアラブルデバイスが割って入る構図だ。
相反する二つのベクトル、狙いは「耳の覇権」
プレミアムヘッドホン「Galaxy H1」でハイエンドオーディオ層を取り込み、医療機器認証済みイヤホンでヘルスケア層を開拓する。サムスンの狙いは、耳というウェアラブルの最重要ポジションを、用途と価格帯の全方位で押さえることにある。Galaxyスマートフォン、ウォッチ、リングに続く「耳デバイス」のポートフォリオ完成が見えてきた。
発売は2027年初頭か、不確定要素も残る
現時点で確定している情報は少なく、Bluetooth 6.0対応などもアプリ解析に基づく海外メディアの報道にとどまる。発売時期についても「2027年初頭が見込まれる」との予測がある段階で、公式発表はまだない。SSC UHQコーデックの対応ビットレートや、AIアシスタントが具体的にどの機能を担うのか、バッテリー持続時間といった肝心のスペックはベールに包まれている。それでも、サムスンが満を持してオーバーイヤー市場に戻ってくるという事実は、停滞気味だったハイエンドヘッドホン市場に新たな風を吹き込むトリガーになり得る。