業界特有の課題にデジタル化で挑む建設レンタル大手
建設用仮設資材の総合リース・レンタルを手がける日建レンタコムが、IT資産管理クラウド「Josys」とマネージドサービスを導入し、アナログな手作業を排除して業務の30%を削減したことがわかった。ジョーシスが9月19日に公開した導入事例で明らかになった。建設現場への資材供給という業界特有のオペレーションにおいて、デジタル化の遅れがボトルネックになっていた現場の実態が浮き彫りになる。
同社は全国に拠点を構え、足場材や仮設トイレ、発電機など多岐にわたる資材を建設現場へ届ける。レンタル資材の出庫・返却・棚卸しといった業務の多くが紙ベースやエクセル管理で行われ、現場スタッフが「資材を探す時間」に追われるケースが常態化していた。特に繁忙期には棚卸しに数日を要し、在庫の実態把握が遅れることで過不足の判断が遅れるという悪循環があった。
「探す」から「見える」へ、現場負荷を減らす仕組み
導入の決め手になったのは、資材ごとの所在や状態をリアルタイムで把握できる資産管理機能と、運用負荷を外部に委託できるマネージドサービスの組み合わせだ。バーコードやQRコードを資材に貼付し、入出庫時にスマートフォンで読み取るだけでシステム上の在庫が自動更新される。現場スタッフは手入力から解放され、棚卸しもスキャン作業だけで完了するようになった。
ジョーシス側の説明では、導入前は棚卸しに要していた工数が約7割減少し、資材の所在確認にかかる問い合わせ対応も大幅に減ったという。マネージドサービスでは、初期設定から日々の運用サポートまでを専任チームが担うため、社内にIT専任者を置けない中堅企業でも導入後すぐに効果を出せる設計になっている。
現場の声を起点にした段階的展開
日建レンタコムでは、まず主要拠点でパイロット運用を始め、現場スタッフのフィードバックを取り入れながら操作フローを調整。現場目線での使い勝手を優先したことで、現場からの抵抗感を最小限に抑えられたという。導入後は拠点ごとの進捗を見ながら順次横展開し、全社展開まで約半年で完了させた。