国内の現場でバナー作成に生成AIを使う動きが広がっている。2026年9月時点で利用可能なツールは日本語対応やEC向けの量産機能を競い、無料プランでも試せる製品が増えた。文章生成と違い、見た目の品質が発注や出稿の可否を左右するため、道具選びの基準が問われている。
ドヤマーケが公開したバナー作成AIの比較では、全国の会社員400名を対象にした独自調査と、ChatGPTとGeminiに同じ条件で描かせた5番勝負の結果が示された。職場利用はChatGPTが60.8%、Geminiが49.7%、Copilotが41.8%の3強で、クリエイティブ用途では複数ツールの併用が49%に達した。総合結果はGeminiの4勝1敗で、日本語フォントの安定性が明暗を分けた。
職場の3強とクリエイティブ併用の実態
調査結果は職場の生成AIが特定の1製品に集約されていない現状を物語る。ChatGPTとGemini、Copilotがいずれも4割を超え、用途に応じて使い分ける層が厚い。バナー生成のような視覚的な作業では単体での完結が難しく、複数併用が主流になっている。
併用率49%という数字は、生成と修正、素材集めと仕上げを分担するワークフローの定着を示している。文章の下書きはChatGPT、画像のたたき台はGeminiといった役割分担が進んだ。バナー作成AI8選という切り口も、この分業を前提に料金や操作性を比べる内容になっている。
日本語フォントの崩れにくさが勝敗を分ける
5番勝負はファストフードやファッション、テック製品、コスメ・美容、旅行・リゾートの5ジャンルで実施された。同じプロンプトと同じ条件を与え、出来栄えを比べる方式だった。ドヤマーケの検証動画では2026年9月の比較として全工程が公開された。
勝敗を分けたのは日本語フォントの崩れにくさと、ブランドらしさの再現度だった。ChatGPTは旅行・リゾート編とコスメ・美容編で文字の崩れが出た。総合ではGeminiが4勝1敗で、ChatGPTが制したのはテック製品編のみだった。