OpenAIが推論モデル「GPT-6.1 Sol」を発表した。コーディングやPC操作、業務ワークフローの性能を前世代から高め、最上位モデルGPT-6 Astraに近い能力を、標準の入出力トークン価格で約5分の1に抑えたという。
ChatGPT WorkとCodex、APIで提供を開始。GitHub CopilotやAmazon Bedrockにも展開され、開発者は複数の製品・クラウド環境から利用できる。
Astraに近い能力を、より低い価格帯に
OpenAIによると、GPT-6.1 SolはGPT-6 Solのアップグレード版。APIの標準価格は100万トークンあたり入力2ドル、キャッシュ入力0.10ドル、出力10ドルだ。キャッシュ入力はGPT-6 Solの0.20ドルから半額となり、GPT-6 Astraの標準入出力価格と比べると5分の1に設定された。
価格差を示す例としてOpenAIが挙げたのが、実際のコードベースを使うソフトウェア開発評価「DeepSWE v1.1」だ。同社の評価では、GPT-6.1 SolはGPT-6 Astraと同等の成績を約5分の1のタスク費用で達成し、GPT-6 Solの最高スコアも6.4ポイント上回った。
コーディング以外の業務処理にも対応
OpenAIは、複雑なPDFの読解や複数段階の業務ワークフロー、アプリを操作するコンピューター利用でも性能が向上したと説明する。たとえば「AutomationBench」では、中程度の推論設定でClaude Opus 5.5を2.2ポイント上回り、同じ設定のGPT-6 Solからは4.8ポイント改善したという。タスク費用はOpus 5.5の約3分の1としている。
こうした数値はOpenAIが公開した評価結果であり、一般的な利用時の成績をそのまま示すものではない。同社自身も、事実性を測る評価には過去に誤りを指摘された難しい会話を使っており、通常利用を代表するものではないと説明している。
ChatGPT Work・CodexからAPIまで提供
OpenAIの発表では、GPT-6.1 SolはChatGPT WorkとCodexのPlus、Pro、Business、Enterprise、Edu利用者に提供され、APIでは「gpt-6.1-sol」として利用できる。一方、ChatGPTの通常のチャット画面にはまだ提供されていない。Codexでは、近く通常速度の最大8倍でトークンを生成する「Ultrafast」も追加する予定だ。
外部サービスへの展開も同日に進んだ。GitHubはCopilot Pro+、Max、Business、Enterprise向けにモデルを段階的に提供し、VS CodeやCopilot CLIなどから選択できると発表。Amazon Web ServicesもAmazon Bedrockで一般提供を開始し、IAMポリシーによるアクセス管理やCloudTrailでの利用記録に対応すると案内した。

