Nest AudioやNest Hub、Nest Miniの中核は、生成AIを土台にしたGemini for Homeに置き換わる。話しかけ方を覚えなくても意図が伝わる操作が特徴で、リビングでの利用を想定した設計になっている。
スマートスピーカーの使い方は、タイマーや天気予報といった単発の命令から広がっている。照明やテレビ、掃除家電までを組み合わせた依頼に対応するため、文脈を理解する仕組みが求められている。
自然な会話で動くNestの新しい頭脳
Gemini for Homeの特徴は、言い直しやあいまいな表現への対応にある。たとえば「ちょっと明るくして」と話しかけると、対象の照明の状態を踏まえて動作を組み立てる。「映画を見る感じにして」といった依頼も、テレビや照明を含めて手順に分解して実行する。
音声のやり取りは、一問一答から連続した対話を前提にしている。最初の指示が不完全な場合は、不足している条件を聞き返して補う。部屋名を省略しても、話している場所や直前の操作履歴から対象を判断する。
既存のNestスピーカーやNestディスプレイは、買い替えずに使える点が大きい。Googleの説明では、Nest Audioや第2世代Nest Hub、Nest Miniなどがソフトウェア更新で対応する。筐体はそのままに、クラウド側のモデルで応答品質を上げる方式だ。
家電連携がシナリオから相談へ変わる
スマートホームの自動化は、条件と動作をあらかじめ登録する方式が中心だった。Gemini for Homeでは「夜は落ち着いた明るさに」といった要望を伝えると、対応家電の組み合わせを提案して設定する。Google Homeアプリの説明では、照明やプラグ、サーモスタットなどを横断して操作できる。
外出や就寝といった生活の切り替えも、合言葉ひとつで進められる。カーテンを閉めて照明を落とし、テレビの電源を切るといった一連の動作をまとめて実行する。途中で「エアコンだけはつけたまま」と追加すれば、その場で手順を組み替える。
メーカーの異なる家電が混在する住まいでは、一元管理が重要になる。Matter対応の照明やロック、センサー類はGoogle Homeアプリ経由で管理できる。テレビやストリーミング機器も同じ話しかけ方で操作できるため、操作の起点が声に移る。


