OpenAIは開発者向けイベント「DevDay 2026」で、GPT-6 Lunaを使う「Decisions API」を発表した。あらかじめ決めた質問と回答候補に沿って、入力内容を分類したり、リクエストの振り分け先を選んだりするためのAPIだ。限定プレビューとして提供が始まった。

OpenAIによると、入力できるコンテキストはテキストと画像。自由回答の文章を生成するのではなく、開発者が定義した選択肢から判断を返す。AIエージェントの次のアクションを選ぶ用途も挙げている。

会話ではなく、アプリが使う判断を返す

通常のチャットモデルに選択肢から回答させる場合、プロンプトで出力を誘導し、返答をアプリ側で読み取る設計になりやすい。Decisions APIは、質問・選択肢・状況を渡して、分類や振り分けに使える判断を返す。たとえば問い合わせの内容を見て、請求・技術サポートなど、開発者が用意した窓口から行き先を選ぶ使い方がある。

OpenAIの発表は、コンテンツ分類、リクエストのルーティング、エージェントの次の行動選択を用途として示す。自由な文章で説明する役割と、ソフトウェアの処理分岐に使う判断を返す役割を分ける設計だ。

OpenAIが示した応答時間は150ミリ秒

The New Stackによると、OpenAIはDecisions APIの応答時間を150ミリ秒と説明した。同記事は、通常のGPT-6 Lunaへの呼び出しでは1.6秒かかる例と対比している。応答時間はOpenAIが示した値であり、同じ条件での第三者検証結果として報じられたものではない。

同APIは限定プレビューでの提供となる。The New Stackは、OpenAIの広報担当者が一般提供時に追加情報を公表する方針を伝えたと報じている。プレビュー段階では、通常のモデル呼び出しと同様の使い方ではなく、選択肢を絞った判断処理が中心となる。

Jevと重なる「判断を返す」領域

TypeSafe AIのJevも、文章を生成するのではなく、ソフトウェアが扱う構造化された判断を返すモデルとして公開されている。ITmediaは、Decisions APIの特徴がJevに類似すると紹介した。OpenAIがJevへの対抗を目的にしたと断定できる発表はなく、両者は固定候補から判断を返す領域で並ぶ。

個人開発では、問い合わせ分類やエージェントの処理分岐など、結果をそのままコードで利用する場面が主な対象になる。文章を作るモデルと判断専用のAPIを使い分ける構成が、開発者向けの選択肢に加わった。