AIグラス「VIVE Eagle」に、曲線を生かした新しいデザイン「ラウンド」が登場したと報じられている。リアルタイム翻訳などの新機能も加わったとされ、AI搭載ウェアラブルの選択肢が広がりつつある。AI Watchが報じている。
曲線を生かした新デザイン「ラウンド」
VIVE Eagleは、AIアシスタント機能を備えたスマートグラスだ。今回発表されたとされる新デザイン「ラウンド」は、フレームに曲線を多用したフォルムが特徴となる。カメラやセンサー類を搭載するスマートグラスは、どうしても直線的で無機質なデザインになりがちだが、新デザインでは曲線を生かすことで普段使いしやすい眼鏡らしい外観を実現したとみられる。
スマートグラスにとってデザインは重要な要素だ。機能がどれだけ優れていても、かけ心地や見た目に違和感があれば日常的に使うのは難しい。日本ではメガネをファッションの一部として捉えるユーザーも多く、機能だけでなく見た目の好みが購入判断を左右する。近年のスマートグラス市場では音声アシスタントやカメラ機能を搭載した製品が増えているが、デザイン面での差別化に踏み切った製品はまだ多くない。そうした状況の中で「ラウンド」は、AI機能を搭載しながらも、従来の眼鏡と同じ感覚でかけられることを目指した製品と言える。
リアルタイム翻訳などAI機能を拡充
今回のアップデートのもう一つの注目点が、リアルタイム翻訳機能の追加だと報じられている。AIグラスを通して見える外国語のテキストや会話を、その場で翻訳して表示する。海外旅行やビジネスシーンでの言語の壁を、視界の先で取り除くことを目指しているという。
翻訳機能はスマートグラスの中でも特に需要が見込まれる分野だ。空港や観光地、国際会議などで、スマートフォンを取り出すことなく会話の意味を理解できる利便性は大きい。生成AIの進歩によって翻訳精度が向上したことも、この機能を現実的なものにした背景にあるとみられる。観光業界ではインバウンド需要の拡大に伴い、訪日外国人とのコミュニケーション手段として翻訳デバイスへの関心が高まっている。特に、接客や案内など両手がふさがる場面では、視線の先に翻訳結果が表示されるスマートグラスの利点が生きる。ホテルのフロントや案内所、レストランなどでの活用が想定される。
翻訳エンジンの進化に加え、AIグラス側の処理能力も向上しているとされる。クラウド上のAIモデルと連携することで、複雑な文脈を考慮した翻訳が可能になりつつあり、単純な逐語訳ではない自然なコミュニケーションが期待できるという見方もある。
相次ぐAIウェアラブルの登場
国内のAIガジェット市場では、ウェアラブル端末の動きが活発だ。AIsmileyの報道によると、スマートホーム製品で知られるSwitchBotもウェアラブルAIアシスタントの発売を開始したとされ、会話を中心とした新しいデバイスが登場している。スマートホーム分野で培ったユーザー基盤を背景に、ウェアラブル分野への参入を図る動きとみられる。