グーグルのスマートフォンPixel 10シリーズは、生成AIのGeminiを前面に押し出したモデルとして国内でも注目を集めている。電話やメール、カメラといった日常の操作にAIが入り込み、使う場面ごとに提案や補正を行う点が特徴だ。
2025年8月のMade by Googleイベントで発表されたPixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro Foldは、日本のグーグル ストアでも展開された。グーグルの発表によると、新チップのTensor G5とGeminiの連携が中心に据えられている。スマートフォンのAI機能がどこまで実用になったかを示す一台だ。
日常に先回りするMagic Cueの仕組み
Magic Cueは、ユーザーの予定や連絡内容から必要な情報を取り出して表示する機能だ。グーグルの発表によると、フライトの予約メールから到着時刻を抜き出してカレンダーと突き合わせるといった使い方が紹介されている。電話をかけようとした相手の予約番号が画面に出るなど、文脈に応じた提案が行われる。
処理の前提として、Gmailやカレンダー、メッセージといったグーグル製アプリとの連携が挙げられている。グーグルの説明では、関連するデータはデバイス上で扱われ、必要に応じて本人の操作で呼び出される仕組みと案内されている。設定で連携範囲を調整し、表示の有無を切り替えられる。
具体的な場面では、レストランへの電話時に予約時間が表示される例や、友人との待ち合わせで住所が提案される例が紹介されている。従来はアプリを行き来して探していた情報を、操作中の画面で受け取れる。スマートフォンの検索やコピーといった手間を減らす設計だ。
カメラを指南するCamera Coachと編集支援
Camera Coachは、撮影前に構図やアングルの提案を行うカメラ支援機能だ。グーグル ストアの製品紹介によると、被写体やシーンを解析して構図のヒントや撮影モードの切り替えを促す。初心者でも安定した画角で撮りやすい点が打ち出されている。
撮影後の編集にもAIが使われている。グーグルの発表によると、Magic Editorによる被写体の移動や背景の補正、Auto Best Takeによる集合写真の表情合成がPixel 10シリーズで強化された。撮り直しが難しい旅行やイベントの記録で威力を発揮する。ズーム時の画質補正もTensor G5の処理で支えられている。
報道では、Camera Coachが提案する構図例や編集後の仕上がりが取り上げられている。夜景や逆光など破綻しやすい条件でも、露出や色味の補正が自動で加わる。カメラの知識がなくても見栄えのする一枚に近づける仕組みとして紹介されている。


