OpenAIが、少なくとも300億ドルを投資家から調達し、資金調達前の評価額として約1.4兆ドルを目指しているとBloombergが報じた。IPOの延期を受けた新たな資金調達で、上場までの資金を確保する狙いがあるという。

協議は初期段階で、条件が変わる可能性もある。調達額や評価額は決定済みの内容ではなく、会社が正式に発表した資金調達ではない。

「つなぎ融資」ではなくIPO前の資金調達ラウンド

Bloombergによると、今回の調達はIPOに代わるブリッジファイナンスとして検討されている。報道が伝えたのは投資家からの新たな資金調達ラウンドであり、銀行借入などの融資条件は示されていない。「つなぎ融資」と断定するより、「IPO前のブリッジ調達」と捉えるのが報道内容に沿う。

評価額の約1.4兆ドルは、今回の調達資金を加える前の金額だ。協議は初期段階にあり、調達額や評価額などの条件が変更される可能性が残る。

IPO見送りの背景にはAI安全への対応

Bloombergは、サム・アルトマンCEOがAIの安全性に関する懸念を理由に、2027まで上場しないとFortuneに語ったと報じている。今回のブリッジ調達は、上場による資金調達を当面行わない方針と並行して伝えられた。

資金調達の需要は投資家側が主導しているとBloombergは報じた。ただし、出資者や個別の出資額、最終的な条件は報じられていない。現段階では、資金調達の計画とIPOの時期はいずれも確定事項ではない。

法人向け事業の成長も報道に

Axiosは同時期の別報道で、OpenAIの年換算売上高が700億ドルに近づき、法人向け売上が7月以降に2倍を超えたと、財務状況を知る関係者の話として伝えた。年換算売上高は直近の売上ペースを年間換算した指標で、確定した年間売上高とは異なる。

新ラウンドの成立や資金使途は公表されていない。今回の計画は、IPOを待たずに民間市場で資本を得る構想として伝えられている。