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Mistral AIが「Mistral Large 4」の公開プレビューを開始 1.05兆パラメーターの最新モデル
デイリートピックス編集部公開: 2026/10/07約3分で読めます3 views
Mistral AIは2026年10月6日、AIモデルの最新版「Mistral Large 4」の公開プレビューを、同社のAPI基盤であるMistral Studioを通じて開始した。今回の提供はAPIを介した試用段階であり、モデルの重み自体は10月末までの公開を予定している。同社は本モデルをオープンウェイトモデルと位置づけており、Hugging Faceの公式ページでは10月31日を公開予定日として掲げている。
Mistral Large 4はテキストと画像を入力可能なマルチモーダルAIであり、総パラメーター数1.05兆規模のアーキテクチャを備える。今回のプレビュー提供開始に伴い、同社はAPIの価格設定や自社測定によるベンチマーク結果を公表したほか、外部の評価機関による独立測定結果も順次公開されている。
1兆パラメーター規模の構造と仕様表記
Mistral Large 4の構造は、総パラメーター数が1.05兆(発表記事内では1兆と表記)で、トークンごとに49Bのパラメーターが稼働する。埋め込み層と出力層を含めた場合の稼働パラメーター数は52Bとなり、視覚エンコーダーには1.6Bパラメーターが割り当てられている。学習インフラには、欧州の自社データセンターに設置された3,800基のNVIDIA Grace Blackwell GPUが使用された。
モデルのコンテキスト長に関しては、Mistral AIの公式仕様ページで1M(100万)トークンと案内されている。一方で、第三者評価機関のArtificial Analysisのモデルページでは524kトークン、Vals AIのページでは512kトークンと表記されており、公式表示と外部評価基盤の表示に差が見られる。
第三者機関による評価とベンチマーク結果
性能面において、評価機関のArtificial Analysisは独自の複合指標であるIntelligence Index v4.3.2でMistral Large 4を38点と評価した。また、ソースコードの脆弱性発見や再現、修正能力を測るCyberGym-E2E-AA評価において81.7%の達成率を記録し、防御分野の評価指標であるCyber Indexでは50点を獲得した。
Mistral AIによる自社発表では、Cybenchの課題において93%の成功率を示したほか、ソフトウェア開発評価のDeepSWE v1.1で61.7%、SWE-Atlas-QnAで59.4%を記録したとしている。なお、Terminal-Bench 4について同社は28.3%と発表しているが、Vals AIの独自評価設定では22.73%と測定されており、測定環境や設定に応じたスコアの差異が存在する。
API価格体系と安全性への取り組み
Mistral Studioで提供されているプレビューAPIの通常価格は、100万トークンあたり入力が1.36ドル、キャッシュ入力が0.14ドル、出力が4.18ドルと示されている。同社の公式料金表には、入力0.68ドル、キャッシュ入力0.07ドル、出力2.09ドルとするセール価格も並記されている。
Mistral AIは10月末に予定するモデル重みの公開に向けて、サイバーセキュリティ企業や審査済みパートナー、各国当局とともに実環境でのレッドチーム(安全性検証)を実施する方針を説明している。同社は安全性の検証を進めつつ、公開プレビュー期間中も強化学習による挙動の改善を継続していくとしている。